労働は「商品」か?

労働は「商品」か?
労働は「商品」か?

 

資本主義社会は、

基本的に自由契約が保障された社会です。

いつ誰が、どんな商品をどんな条件でいくらで

取引するかは、

すべて当事者に任せられています。

初期の資本主義社会では、

「労働」も商品のひとつとして扱われ、

労働者と使用者の自由取り引きでした。

 

そんな風潮の中、

労働者が組合を結成し、

ストライキなどで賃金や労働条件の引き上げを

要求する団体行動は、

使用者側にしてみれば、

自由契約を原則とする資本主義社会を

根本から否定する違法行為だと考えました。

そこで、

世界の資本主義国で労働者の団結を禁ずる法律をつくり、

労働組合を弾圧しました。

 

「商品」としての労働力は買い叩かれ、

1日14~15時間という長時間労働と

貧困にあえぐ労働者は、

激しい弾圧にもかかわらず、

労働条件改善の闘いや労働者の権利を

認めさせる法律制定を求めて

闘い続けました。

 

圧倒的な数を背景にした労働者の粘り強い闘いに、

使用者側も譲歩せざる得なくなり、

労働者の生活や労働組合を守る法律が

作られていきました。

 

このような労働者の生活と権利を守る闘いを

「労働運動」といいます。

 

そして1944年、ILOは、

第一文に「労働は商品ではない」とした

現在の国際労働基準の根幹となっている

「フィラデルフィア」宣言を決議しました。

 

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