労働組合は酒場で生まれた!?

2017年1月20日
労働組合は酒場で生まれた!?



労働組合が、「酒場」で生まれたって知っていますか。
産業革命が起こった頃、過酷な労働を終え、安酒をあおりに酒場に集まった労働者たち。病気で働けなくなった仲間を助けようと、酒場で芽生えた「助け合いの精神」。そして、そこから労働者たちは「団結」することを学び、立ち上がりました。経営者や時の権力者と激しく闘いの末、ついには、団結権を勝ち取りました。これが、労働組合の発祥と言われています。


労働組合は酒場で生まれた!?

●ときは、18世紀のイギリス。

蒸気機関が動力として実用化され、手工業から機械工業へといわゆる産業革命が急速に進みました。19世紀に入ると、イギリスは、「世界の工場」として繁栄を極め、この頃から、工場で働く「雇用労働者」という新しい社会層が現われます。
そして、工場もエンドレスで動く機械へと様変わりするにともない、工場主は、操業時間を延長するようになります。
   
この頃、「裕福になりたければ必死に働いて偉くなればいい」と能力主義に基づき競争社会で生きていくことが鉄則となりました。まさに現代にも通じますが、「生活の自己責任の原則」という考えが盛んに叫ばれ、当時の労働環境は過酷を極めました。長時間労働、低賃金は当たり前、ついには、児童労働まではびこります。

●広がる「不安」

現実は簡単に出世できるわけでもなく、逆に労働者は出世やお金を稼ぐどころか、使用者にクビにされないよう、労働力を安売りしたり、休まず長時間働くしかなくなっていきました。  
14~15時間労働は当たり前。その上、低賃金に劣悪な労働環境。ケガや病気をして働けなくなると容赦なく解雇。労働者の中に不安が広がります。

●酒場で生まれた「団結」

労働者が、一日のストレスを発散するために安酒をあおる酒場でのこと。
最近、常連の1人がトンと顔を出しません。
「あいつどうしたの?」
「病気で休んでクビにされそうらしい」
「うーん、明日はわが身か・・・」
「じゃあみんなで、一杯分の酒を我慢して、その分の金を集めて、あいつを見舞ってやろうよ。」

みんなで少しずつお金を集めて、助け合う・・・
こうしたことが、何度か繰り返されるなか、労働者が「団結して物事を行う大切さ」を学びました。

そして、イギリスの労働者は立ち上がり経営者や時の権力者と激しい闘いを繰り広げ、ついには「団結権」勝ち取り、それが、ヨーロッパ、アメリカへと広がっていきました。これが、労働組合の始まりだと言われています。

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