春闘とは?

 

春闘とは
毎年、春に労働組合が経営側に対して統一の賃上げ要求や労働条件の改善を求めて行なう「春季生活闘争」のことを言います。労働組合にとって、一年で一番大きな闘いとなります。

     
     
 

▼もう少し詳しく

 
 

産業別に闘い、企業内組合の弱点を補う

欧米諸国は産業ごとに組織する「産業別組合」が主流ですが、日本の労働組合は「企業別組合」という独特な組織形態です。企業別組合は良い点もありますが、弱点もあります。例えば、ある企業の労働組合がストライキをしている間に、同業種の他の会社が業績を伸ばすといった不均衡がないようにしなければ、安心して闘えません。そこで組合は同じ業種の組合と一緒になって労使交渉をします。
そうするほうが組合側全体の交渉力が高まるのです。また小さな組合は交渉力のある大きな組合の賃金(通常は高い賃金です)を基準に会社と交渉することもできます。賃金、労働条件などで産業別の組合ごとに闘うのは、こうした理由からです。 

   
       
 

大手の好調な組合から

景気は毎年変わります。いい景気の産業もあれば、そうでない産業もあります。そこでその年に一番いい賃金を払える産業から労使交渉を始めます。そうすれば高い賃上げの要求・回答を見てはげみになり、ほかの産業の組合への波及効果も期待できます。こうして交渉を始める順番が景気のいい産業、しかも大手(中央)の組合から決まっていきます。この交渉の結果を見て、大手企業から中小企業へ、中央から地方の企業へと交渉が決まっていくのです。



春闘の歴史

1954年に、5単産(産業別単一組合:炭労、私鉄総連、合化労連、電産、紙パ労連)で「共闘会議」が設立され、翌年に、全国金属、化学同盟、電機労連が加わり「8単産共闘会議」が結成され、賃上げなどの交渉をしたのがはじまりです。統一賃金闘争を開始したのが春闘の始まりです。それ以前は企業ごとに賃上げの時期が異なり、バラバラに交渉していましたが、組合側が経営側による賃上げの抑制を打ち破るために、労働組合が産業の違いを超えて団結し統一した闘いを実現しました。当初は労働組合のナショナルセンターである総評が中心になって春闘に取り組んできましたが、1990年からは連合が中心に取り組んでいます。

   
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